シミが増えすぎて自分ではどうにもならないし、メイクでも隠し切れない(涙) そんなとき『皮膚科に相談したらもっと早くシミを消せるかな?』と頭をよぎりますよね。
美容皮膚科なら、塗り薬(外用薬)や飲み薬(内服薬)でのシミ消しをはじめ、レーザー治療など最新のマシンでシミ消しをするなど様々な方法があります。
自分で悪あがきするよりも最速でシミにアタックできる皮膚科でのシミ治療。
気になる料金や治療のリスクなどもまとめたので参考にしてください。
美容皮膚科の治療で、こんな風にたくさんのシミもスッキリします。 タカミクリニックより
シミを皮膚科で治療するときにはどんな方法や種類があるの?
まずは… 皮膚科には一般皮膚科と美容皮膚科があります。 病院には必ず診療内容を表示しているので、 『美容皮膚科』と記載されている皮膚科がシミの相談に乗ってくれて治療も行えます。 一般皮膚科でも、たまにシミの相談がOKだったりレーザーをやっているので、確認してみてもいいですね。 美容皮膚科では、シミの種類や程度に合わせて、飲み薬や塗り薬、レーザー治療やフォトフェイシャルなど、様々な治療方法があります。 一つの治療法だけではなく、いろいろな方法を組み合わせていくことが多いです。 レーザーで焼いた後、塗り薬や飲み薬を服用していく…などです。
内服薬(飲み薬)でのシミ治療
飲み薬で処方されるものは、ビタミンCの内服薬や肝斑の場合にはトラネキサム酸の内服薬です。 内服薬の費用の目安は?⇒ 1か月 3000円~9000円(単品)
ビタミンC(アスコルビン酸)の内服薬
お薬名『シナール』
シナールはビタミンC配合のお薬。 とても抗酸化作用が強いので、シミの予防効果やシミの改善効果があります。 美白のためのサプリメントや化粧品にはビタミンCが入っていることが多いですよね。
美白にはビタミンCが欠かせません! これだけではすぐにシミを消せる成分ではないので、他の薬や治療と併せて処方されることが多いです。 シナールには、錠剤と顆粒の2種類があります。
1錠当たり ・アスコルビン酸(ビタミンC) 200mg ・パントテン酸(ビタミンB5) 3mg 用法・用量は、1日1~3錠又は1~3gを1日1~3回経口投与。 |
最大量で飲むと、一日1800㎎のビタミンCを摂取できる計算ですね。
トラネキサム酸の内服薬
お薬名『トランサミン』『リカバリン(トランサミンのジェネリック品)』
トラネキサム酸は肝斑の治療に効果的な内服薬です。 シミを診断してもらい、そのシミが肝斑だった場合に出されるお薬です。
「トランサミン」や「リカバリン」の薬剤名で処方されます。
元々は、止血やアレルギー症状、炎症や腫れの緩和に使われてきた成分です。 喉の腫れにも処方されるので、風邪で病院に罹ったときに処方されることもあります。
近年、トラネキサム酸は肝斑にも効果があると分かり使われるようになりました。 処方薬の場合、1日最大で2000mgのトラネキサム酸を摂取することが可能です。
シミが肝斑だけだった場合、このトラネキサム酸の効果は驚くべき程で、かなり早いペースで肝斑が改善されていく方が多いようです。
一般の市販薬でもトランシーノというトラネキサム酸の薬が販売されています。
以前、私もトランシーノⅡを飲んでみました!トランシーノⅡには、1日量(4錠)中にトラネキサム酸が750mg配合されています。
処方薬に比べるとかなり少ないですが、これが個人で飲める限界なんでしょうね。
でも、こんな量でも確実に効果を感じたので、病院でもっとたくさんの量を処方してもらったらスゴイんだろうな、と思いました。
外用薬(塗り薬)でのシミ治療
塗り薬では、トレチノインやハイドロキノンの軟膏を処方されることが多いです。
ハイドロキノンだけしか取り扱っていない所も多いようです。
治療したい場合には病院に要確認です。
外用薬の費用の目安は?⇒ 1か月 4000円~7000円(単品価格)
トレチノイン
トレチノインはシミにとても有効な成分で、シミだけではなく、ニキビやしわにもとても効果的な薬です。
シミに使う場合にはハイドロキノンと一緒に使うのが一般的。
トレチノインはビタミンA(レチノール)の誘導体のこと。
ビタミンAが美肌に効果的なのは皮膚科医の間では常識なんだそう。
中でもトレチノインは通常のビタミンAよりも安定して効果のあるビタミンA誘導体で、ビタミンAの約100~300倍の活性力があるそうなんです!
そういえば、体の中でビタミンAになる『にんじん』を沢山食べると肌がきれいになるよ!と昔よく言われました。
ほんとだったんですね…。
どんな風にシミを治していくのかというと…
トレチノインは肌のターンオーバーを促進して、表皮の細胞をどんどん分裂・増殖させ、肌の再生を促します。
トレチノインを塗った場所だけ、新陳代謝がとても活発になるので、肌の奥に潜んでいるシミの部分を押し上げて古い角質と共に肌から消していくという仕組みです。
そのほかにも、皮脂の過剰分泌を抑えたり、お肌の内部でコラーゲンやヒアルロン酸を増やす効果もあります。なのでニキビやニキビ跡、シワやほうれい線などにも効果的。
トレチノインは元々人の体の血液中に少し流れている成分なので、アレルギー反応を起こすことはありません。
しかし、肌のターンオーバーを物凄い早いスピードで促すので、肌の皮めくれや赤みがでるといった反応が起こります。
お医者さんの指示に従って容量や用法は必ず守る必要があります。
日本ではトレチノインの化粧品への配合が認められていないのですが、アメリカでは認可されているんですよ!
個人輸入でアメリカからトレチノイン入りの化粧品を取り寄せて自己責任で使うという方も増えてきてはいますが、安全面に問題があるので要注意です。
とはいえ、トレチノインは小じわ、にきび、にきび痕、しみ、くすみ、そばかす、毛穴の開き、怪我や火傷など、たくさんの肌の悩みを改善してくれる成分なので、安全に注意して使えば美肌の味方ですね。
ハイドロキノン
ハイドロキノンはとても強い還元作用を持った塗り薬です。
“肌の漂白剤”とも呼ばれる成分で、シミ部分を薄くする還元作用がスゴイです。
ビタミンCよりもシミを薄くする効果が強いんです。
また、ハイドロキノンは、メラニンを合成するチロシナーゼを弱らせ、メラノサイトの働きを抑えて、メラニンの数を少なくします。
なので、これからできるシミをシャットアウトする役割もあります。
実は、ハイドロキノンは光や熱、酸素に触れることで性質が変化してしまう敏感な成分。
使い方を間違ってしまうと、塗った個所が逆にシミになってしまうことも考えられます!
ハイドロキノンを肌に塗ったときに一番気を付けることは、紫外線対策をしっかりして、肌やハイドロキノンの塗布個所に紫外線を当てないようにすること。
日焼け止めは必ず塗らなければいけません。
お医者さんのいうことはしっかり守りましょう。
トレチノインを取り扱っている皮膚科では、トレチノインを塗った後にハイドロキノンを塗る方法がとられます。
トレチノインで古い皮膚を押し上げて、さらにハイドロキノンで漂白していくので、最強のタッグなんですね。
ただハイドロキノンを塗った時よりも、トレチノインを使いながらのほうが、ハイドロキノンの肌への浸透率が良くなります。
それによって早くシミへの効果が期待できますよ!
嬉しいことに、日本ではハイドロキノンの化粧品への配合が2001年に認められました。
そのままでは不安定な成分であるハイドロキノンを独自の方法で安定させて、自宅でも手軽にハイドロキノンの効果を実感できる商品も販売されています。
支持者が多いのはコチラ
⇒ 新安定型ハイドロキノンのアンプルール
⇒ Qソームテクノロジーのビーグレン
レーザー治療
大船T’s形成クリニックサイトより
シミ取り治療で使われるレーザーは、
黒と茶色の色素に反応して、シミの原因である黒や茶色のメラニン色素細胞だけを破壊するしくみです。
シミになっている表皮の部分を焼いて取ってしまうんですね。
メラニン色素細胞を生成するメラノサイトや、表皮細胞のもとになる細胞は破壊されません。
レーザー治療の費用の目安は?⇒ 5×5mmの大きさ1回 4000円~5000円
レーザー治療のマシンは様々な種類があります。
- Qスイッチルビーレーザー
- Qスイッチアレキサンドライトレーザー
- Qスイッチヤグレーザー
など。
他にも最新機種が次々に登場しています。
Qスイッチヤグレーザーの「メドライトC6」は肝斑にも効くレーザーですが、基本的に、レーザー治療は老人性色素斑に対応しています。
レーザーを照射した患部はその日のうちに黒くなり、かさぶたになります。
1週間ほどしてかさぶたが取れると、新しい表皮が出てきます。
注意したいのは、新しい表皮が出てきれいになったあと、すぐに色素沈着が起きてシミがまた出現したかのようになることが多いそうです。(PITと呼ばれるそう)
色素沈着しやすい方は注意しなければいけません。
施術を受けた箇所を刺激しないことや、お医者さんに処方された、外用薬・内服薬をきちんと摂るマメな対処が必要です。
また、シミの根源であるメラノサイトをやっつけているわけではないので、メラノサイトの活動が活発な方は、何度レーザー治療をしてもシミが浮き上がってくる!ということが起きます。
その後のスキンケアが何よりも大切!
一昔前は「シミにはレーザーが最強」っていうイメージがありましたが、レーザーで焼いたからといって永遠にシミができないわけではありません。
フォトフェイシャル
光治療のフォトフェイシャルという、肌に有効な光だけを顔全体に当てて、肌の代謝や再生を促す方法もあります。
フォトフェイシャルの費用の目安は?⇒ 顔全体1回 15,000円~30,000円
レーザーよりもこちらのほうが肌への負担が軽くて、シミだけではなく、肌全体の悩みをケアしてくれるマシンです。
かさぶたになることもないので、気軽に受けられます。
顔の広い範囲に、細かいシミがたくさんある場合には、フォトフェイシャルのほうがおすすめです。
ただし、1回では目に見える効果は少ないので、数回通って受けることになります。
口コミでは、レーザーで何度も再発したシミがフォトフェイシャルを数回受けたらきれいになった!という声もありました。
皮膚科のシミ治療はシミの種類で方法も変わる!
シミの種類によって、効果のある皮膚科での治療法は違います。
まずは自分のシミがどの種類のシミなのか画像と比べてチェックしてみてください。
老人性色素斑
ごく一般的に「シミ」と認識されているシミです。
平らで境界がはっきりした黒っぽいシミです。
紫外線や老化の影響ででてきます。
30代から出始めることが多いそう。
向いている治療法⇒ レーザー治療、トレチノイン、ハイドロキノン、ビタミンC内服
雀卵斑(ソバカス)
直径数ミリ以下の小さなポツポツとしたシミ。ほほや鼻の周りなどに沢山出ます。
幼児期から出始めるシミです。
原因が先天的か後天的かに関わらず、紫外線を浴びることで悪化するので、夏に濃くなるという場合も。
向いている治療法⇒ フォトフェイシャル、ビタミンC内服
遅発性太田母斑(後天性真皮メラノサイトーシス)
真皮(皮膚の深い部分)にできるシミで、正確には青あざに分類されます。
遺伝性が高いと言われていて、
額の両端や頬に、直径1mm~3mmほどのシミがまとまって左右対称に現れます。
そばかすや肝斑にも似ていますが、色はこげ茶、灰色、青などで、他のシミと異なっています。
10歳代後半~40代の女性に多く見られます。
向いている治療法⇒ レーザー治療
脂漏性角化症(老人性いぼ)
ザラザラと盛り上がりのあるイボで、皮膚の良性腫瘍です。
紫外線を長期に渡って浴び続けることで出来るもので、
直径1~2mm程度のものから2cmくらいのものまでさまざま。でき始めは小さくても、年を経るごとに徐々に大きくなることも。
向いている治療法⇒レーザー治療、液体窒素、外科切除
肝斑(かんぱん)
頬骨に沿って左右対称にモヤっと帯状に現れるシミです。
妊娠・出産の経験がある場合に出やすいので、女性ホルモンの影響で出来るシミと考えられています。
頬だけでなく、鼻の下や口のまわり、おでこやこめかみにも現れることもあります。
この肝斑は、他のシミと混合で出ている場合が非常に多いそう。
肝斑にはレーザー治療は向いていないのですが、
ただの老人性のシミだと思ってレーザーで焼いたら、隠れていた肝斑が逆に濃くなってしまったという例もあります。
自分ではなかなか判断しづらいやっかいなシミですね。
たくさんの患者さんのシミを診ている美容皮膚科の先生にきちんと判断してもらいましょう。
向いている治療法⇒トラネキサム酸、ビタミンC、ハイドロキノン、トレチノイン、メドライトC6(肝斑用レーザー)
皮膚科でのシミ消しって保険は使えるの?
基本的に、見た目を良くしたい!という思いで治療するものは保険外診療になるので、
つまり健康保険は効きません。
悲しいですが、これが現実(涙)
女性の見た目問題は、本人にとっては病気並みに切実なものですが…。
ガックリ_| ̄|○
ほとんどのシミの種類は保険は適応できません。
が、アザの分類に入るものは保険が適応できるそうです!
例えば、生まれつきの扁平母斑とか太田母班などはアザの種類になるので、OK!
大人になってから現れる遅発性太田母斑(後天性真皮メラノサイトーシス)は、保険適用外となる場合が多いようです。
あと、外傷後の色素沈着も保険適応となります。
老人性のイボでも、悪性の疑いがあるものは保険が使えたりします。
普通のシミで、外用薬は保険が使えなくても、内服薬だけは保険の範囲内で処方してくれることも多いようです。
詳しいところは皮膚科のお医者さんの判断次第!ということでしょうか。
皮膚科でもらう薬やレーザー治療にはリスクってあるの?
皮膚科で処方してもらう薬は、一般に買えるものよりも成分の配合量や処方量が多くなっています。
どんな薬でもそうですが、かならずお医者さんの話をよく聞いて、言われたことは必ず守ること!
ビタミンC
副作用はありません。摂りすぎても、不要なものは体から排出されます。
トラネキサム酸
副作用はほとんどありませんが、可能性としては食欲不振、吐き気があります。また、血栓が溶けにくくなるので、血栓による病気のある人は要相談。
トレチノイン
肌がめくれたり、赤みがでます。ただし、これは副作用ではなくてトレチノインの正常な反応。それによって皮膚を新陳代謝させます。治療を始めてから2週間目くらいまでが反応が強くでるので、メイクなども大変かも。だんだん肌がなれると赤みが引いてきます。使い方はお医者さんの言うことをしっかり守ること!
ハイドロキノン
トレチノインほど肌への刺激は少ないですが、しみたりする方もいるようです。
また、ハイドロキノンを光にあてると毒性に変化してしまうので、日焼け止めは必ず塗らなければいけません。
こちらもお医者さんの指示に従ってください。
レーザー治療
レーザーを当てるときに麻酔を塗ってくれることもあるので、それほど痛みのリスクは無いようです。
レーザーで焼いたところが真っ黒いかさぶたになるので、はがれるまでは我慢が必要です。
焼いた個所には保護用のテープを張るので、他人の視線が気になるかもしれません。
大きな行事などがないときにしたいですよね。
光治療フォトフェイシャル
かなり低刺激で優しいので、ほとんど副反応はありません。痛みもないので手軽です!
皮膚科に行く前にまずはシミ専用のお手入れが大事!
皮膚科でのシミ治療について説明してきましたが、
まずは!
毎日の自宅でのシミのケアをきちんとすることが重要ですよ!
私もシミがひどいですが、うちの母もシミがスゴイです。
以前、うちの母が皮膚科にて
「レーザーでシミを消したい」
と相談したところ、そこのお医者さんにこう言われていました。
「レーザーを考える前に、毎日の肌のお手入れをしっかりしなさい。
美白専用の化粧品をきちんと毎日使ってないでしょ?(←図星)
高くても、良い化粧品にはそれなりの効果があるんだから、まずはそっちが先。
レーザーで焼くには費用もその後のダウンタイムとか負担が大きい。
結局、焼いた後もきちんとお手入れしないとまた同じ状態だよ!」
で、結局母はレーザーを断念しました。
母の場合、ただのシミだけではなく、肝斑やらいろいろなものが混合していたから、
単純にレーザーで焼くわけにもいかなかった、という理由もあったと思います。
皮膚科医の先生でも、化粧品できちんとケアしていることがシミ消しの第一前提なんだな~。
意外だなと思いました。
まずは化粧品で毎日の美白ケアをきちんとする。
コレ、重要です。
病院でも処方されるハイドロキノンを安全に配合した基礎化粧品があります。
⇒アンプールは、安定型ハイドロキノンを日本で初めて化粧品に配合したブランドです。
ただのハイドロキノン入りコスメではなく、年齢肌に嬉しいリッチな使用感が人気。
あの美魔女も使っていますよ!
⇒ビーグレンは独自の浸透テクノロジー『QuSome(R)』でハイドロキノンを確実に肌の中へ届けることができるコスメ。
皮膚バリアを通過して、角層の奥までハイドロキノンが浸透し、長時間、成分が肌の中で留まるので効果を持続できます。
まとめ
以上、シミを皮膚科で消したい場合の方法のまとめでした。
シミの種類や程度によって選ぶ治療法は変わります。
まずは自分のシミがどんな種類なのか確認することが大事。
恐ろしいことに、何もしないで迷っているうちに、シミは日々増えていきます。
。・゚(゜´Д`゜)゚・。
まずは、一日も早くシミ用化粧品でケアしつつ、
「やっぱり一人じゃ無理…」と思ったら皮膚科やクリニックにまずは相談してみるのがいいですね。
シミとの戦いの勝利を願っています!!