サピエンス全史を読み始めた
数年前から読もう読もうと思っていたサピエンス全史をやっと読み始めた。
行きつけの本屋さんにあったならもっと早く読んでいただろうけど、いつ行っても上巻だけがなく、ぽっかりと空いた横に下巻だけが取り残されていた。
みんな上巻だけ買って長すぎて下巻までなかなかだとりつかないのではないだろうか。わたしもそれを恐れて、なかなかネット注文さえできなかったのだ(;’∀’)
めっちゃ細かい字で延々と書きつづられるサピエンスの紀元前数万年前からの歴史書である。
やっと今回読み始めたのは、図書館の蔵書検索をしていたらあったから。
買うのは怖い。(ムダになるのがね)
でも借りるならアリ!
まあ、レンタル期限の2週間で読み切れる気はしないよね(笑)
サピエンス全史の紀元前は長くて濃厚
難しいことを書いても、書く方も読むほうも大変だろう、
詳しいサピエンス全史のレビューについてはアマゾンレビュワーの方々がすんごく詳しくレビュー内で語りつくしてくれておられるのでそちらをご覧あれ。 https://amzn.to/38rKHKj
レビュー書いてる方たちにはホントに感謝です。ネタバレ平気な私にとっては読む前におおよその事が分かるのは素敵なこと。
今の時点では2/3くらい読んだ。
ホモ・サピエンスが農耕を始めたところにさしかかった。
2/3でその程度である。果てしない紀元前ーーー!!
現代の文化的なものにまだ出くわしてないのだ。
いったい上巻でどこの時代までつづられているのかしら。
狩猟採集だったホモ・サピエンスのDNAは私たちそのもの
それはさておき、農耕前の狩猟採集で生きていたホモ・サピエンスなんだが、数十万年にも及ぶ長い間、狩猟採集民だったわけだ。
農耕が始まったのはおおよそ紀元前9000年前~紀元前2000年まえなんだって。日本の場合はかなり後期だよね。
農耕が一番最初に始まった中東辺りでも紀元前9000年から現代の紀元後2021年まででは1万年くらいしか経っていないのだ。
(サピエンス全史を読んでいると年の感覚がズレてしまい、1万年が非常に短い期間だと思うようになります。)
比べてみて!狩猟採集20万年。農耕1万年。
この差。
じつはこの差が現代人の心の闇を生み出しているのよ。
ホモ・サピエンスは「偶像を思い描ける」という他の人類ホモ属には無い特徴を7万年前に身につけた。
それをきっかけに、それまではDNAの進化と生活が一致していたけれど、生活と文化がDNAの進化を追い越してしまったのだ!
説明するのが難しいけれど、(だからこの本は字が細かくて長いのか…)
私たちの体を作っている今のDNAは、木登りをして動物を狩っていたころのサピエンスのDNAのままなんだ。
狩猟採集DNAのまま、農耕して、大きい社会を作り上げて、PCに向かって、仕事に出かけて、スマホを片手にしてるってわけ。
今みんなが感じているストレスは、ほとんど全部それが原因なような気がしてきた。
狩猟採集DNAで現代を生きてるから起きるフラストレーション
DNAが文化発展に追いついていないままサピエンスは次々に文化を変えていくもんだから、DNAはどっちにいったらいいか分からなくなってるんじゃないか。
私たちの体の中の狩猟採集DNAは、いまでも季節のフルーツを集めて動物を狩りたいと思ってるに違いない。
だからこそ、倫理だとか法律だとか道徳的な後付けの文化では解決できない問題がたくさん起こっている。
これは私の人生にとって大きな知見になった。
色々な物の見方が変わった。変わったというか、深く見れるようになった。
面白いよ!サピエンス全史。
中学校の必修科目にしたらどうでしょうか。子供たちに新しい目が開いて未来が変わるよ、きっと。
次は、現代人が悩まされている炭水化物マヒを作ったと思われる農耕文化の始まりを読むよ。
サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福